Apr 17, 2014

My Tokyo girlfriends♥ ~fifth~


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歩く木のはなし


歩く木があった。
木は、根を張る場所を探していた。

ここは風が強すぎる、
ここは雨が降らない、
ここは日が差さないと
なかなかいい場所が見つからなかった。

じつは、一度だけ素敵なところを見つけたのだけど、
すでにいる周りの木に邪魔にならないかなと思うと、
すぐにそこに決めることができなかった。

ばらくしてから、その場所を訪ねると、
もうほかの小さな木が根をおろし、
周りの木と仲良くしているのだった。

木には古い友達がいた。

友達は、あきらかに間違った場所に根を張っていた。
根が、土の中にあった岩のせいで伸びきれず、窮屈そうだった。
そのせいで葉が変色し始めているようだった。

しかし、友達は歩いていた頃より、自信を持っているようだった。
いまだに歩いている木をかわいそうだと思っているようだった。

木は、友達に何も言わず、笑顔で別れを告げ、
まだ自分の場所を探し続けている。
(2012年4月29日)


hosi kana

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真っ白な肌と真っ黒な長い髪。

一目見たとき、

あまり話せなかったけれど、

なんだかふわ~っと魅かれるものがあった。

そして、

今回東京へ行こうと決めた数日前に、

奇遇にも彼女から連絡を頂いた。

彼女の地元、

西荻窪で行われるArt Market出展のお誘い。

新しい人と関係が始まるとき、

いつも決まって、

爽やかな風が吹く。

ぴゅ~っ。



善福寺公園の帰り道、
待ち合わせ時間にはまだ早かったから、
駅前のこけし屋に。

思いのほか肌寒くて、
温かい紅茶で体を温める。
サバランとミルフィーユを、
Asaminと2人で分け合いながら。

体調の優れない私の横で、
ずっとそっと寄り添ってくれる優しさ。

ありがとう。

そして、
彼女は、
どこから現れたのか、
気づくとそこに、
ふんわりと立っていた。

「さちさん?」

「ほしさん?」


想像通り。

逢ってすぐに意気投合。

この後大切な人に逢いに渋谷へ行くAsaminを見送って、

2人で三人灯へ。

話せば話すほど、
どんどん知りたくなるのが恋のはじまり。

コペンハーゲンやベルリンで暮らしていた彼女の見てきた風景は、
まだどちらも行ったことがないのにも関わらず、
もう馴染の街角になった気分。


うん?

デジャヴ?

いえいえ。

西荻窪の憩の場。

本日2度目の〝それいゆ″へ。

こけし屋でお茶しながら3人で話して、
三人灯でご飯を食べながら2人で話して、
それでも足りなかったから。

ハッキリとした肩書がないという彼女の作品たちは、

建築も文章もプロダクトも、

全て上品で凛としいて、

どこかに爽やかな風が吹いている。

もしいつか、
どこかに自分の家を建てる日が来るのなら、
光いっぱいの、
こんな空間に住みたいな。

ひとつ心残りだったのが、
立ち姿の美しい、
彼女の写真を撮らなかったこと・・・。

ま、
それはまたのお楽しみ。

西荻窪にある、
「とりあえず」の、(?)


にて開催予定の、
TORIA MARKETに出展する予定です。

詳細はまた後日。

ps

新学期がスタートして数日たちます。


 学校を歩けば、
新3年生が「さち!」と声をかけてくれて、
掃除の時間になれば、
またまた新3年生たちが大集合してワイワイしてくれました。

去年、毎日、
授業後部活前に職員室に立ち寄って、
その日あったことを報告していくワカナ(新3年生)は、
日も変わらず立ち寄って他愛もないことを話して
元気にテニスをしに行きました。

去年、
授業中ほとんど寝ていたのに、
(そのくせ、テストの点数はいつも良い・・・。)
私がNYの話をし出すと、
むくりと起きて、
真剣に耳を傾け始めていた優(すぐる)。
いつも斜めな視線で(イケメンで)、
ギンギンに尖っていた。
話しかけるのが唯一苦手だった彼も、
今は毎日、
掃除で逢うと、
「昨日と同じジャケットじゃん。」
と彼のファッションチェックが入ります笑。

そんなところ見てたんだ!って驚くほど。
昨日は、
「今年の夏もBROOKLYNに帰るの?」
と彼の方から!!
NYじゃなくて、BROOKLYNっていうのが泣けるほど嬉しい。
 
「本当に大切なものはどこにもいかない。」
ホントだね。

 1人メソメソしていたあの日。
ある生徒から、
「何も変わらないよ。」というメッセージをもらいました。

日々、生徒たちにたくさんのことを教わります。


This song is gift by Asami.

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