今日、
遭遇した美しい男達。
上→ノリータにて。
たぶん低所得者のための病院らしき施設前。
プワワンと煙草を吹かす男。
そこだけ異空間。
ちょっと怖かったので、
車の影から撮影。
背景込みでシビレル。
下→家の玄関をすぐ出たところ。
目の前の横断歩道を、
モジャモジャ髪と髭の男が歩く。
サスペンダーとTしゃつのヨレ具合、
手にはボロボロのプラスチックバック。
森へ帰るところなのかな?
『七時十五分に小松はやってきた。
ツイードの上着にカシミアの薄手のセーター、
やはりカシミアのマフラー、
ウールのズボンにスエードの靴。
いつもと同じなりだ。
どれも上質で趣味が良く、
ほどよくくたびれている。
彼が身にまとうそれらの衣服は体のもともとの
一部のように見えた。
見るからに新品という服を小松が着ているのを、
天吾は目にしたことがない。
新しく買った服を着たまま睡眠をとったり、
床を転げ回ったりするのかもしれない。
何度も手洗いをして陰干ししておくのかもしれない。
そのようにしてほどよくくたびれ色褪せしたところで、
身にまとって人前に姿を見せるのだ。
衣服のことなど
生まれてこのかた気にしたこともないという顔をして。』
(1Q84 ③ 村上春樹)
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