Jul 4, 2010

Such a beautiful guys they are.

今日、
遭遇した美しい男達。
上→ノリータにて。
  たぶん低所得者のための病院らしき施設前。
  プワワンと煙草を吹かす男。
  そこだけ異空間。
  ちょっと怖かったので、
  車の影から撮影。
  背景込みでシビレル。
下→家の玄関をすぐ出たところ。
  目の前の横断歩道を、
  モジャモジャ髪と髭の男が歩く。
  サスペンダーとTしゃつのヨレ具合、
  手にはボロボロのプラスチックバック。
  森へ帰るところなのかな?

『七時十五分に小松はやってきた。
 ツイードの上着にカシミアの薄手のセーター、
 やはりカシミアのマフラー、
 ウールのズボンにスエードの靴。
 いつもと同じなりだ。
 どれも上質で趣味が良く、
 ほどよくくたびれている。
 彼が身にまとうそれらの衣服は体のもともとの
 一部のように見えた。 
 見るからに新品という服を小松が着ているのを、
 天吾は目にしたことがない。
 新しく買った服を着たまま睡眠をとったり、
 床を転げ回ったりするのかもしれない。 
 何度も手洗いをして陰干ししておくのかもしれない。
 そのようにしてほどよくくたびれ色褪せしたところで、 
 身にまとって人前に姿を見せるのだ。
 衣服のことなど
 生まれてこのかた気にしたこともないという顔をして。』
(1Q84 ③ 村上春樹)

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