まだNYに雪が降る前のおはなし。
本当につかの間の秋晴れの日曜日。
最近、
terrauriumsに夢中の親友が、
苔の採取に行こう!
と提案。
ということで、
行って参りました。
ご近所、秋のプロスペクトパークへ。
スコップ片手に、
青青とした元気な苔を探しに、
森へ森へ・・・。
こういうことでもないと、
この公園をこんなに堪能できないかもな。
terrauriumsとは、
ガラスの容器で、
植物を飼育するという園芸の一種。
彼の行きつけのお店はココ。
生きのいい苔群を見つけた様子。
最早、私は、
森ガールじゃなくて、
苔ガール。
「パークスロープから、
ブッシュウィックへお引っ越しだね〜。」
ってさ。
帰りがけに、
お池でホッと一息。
海を渡る前の白鳥たち。
もうすぐ長旅ですね。
オスの白鳥が、
威嚇するときの、
羽の所作が、
それはそれはとても美しくて、
その中に頭を突っ込んで、
ブ〜ッてしたくなるっ!
『ニルスのふしぎな冒険』を想い出すなあ。
あ、
あれは白鳥じゃなくて雁だったっけ?
ブッシュウィックへ引っ越した苔達は、
こうして楽しげに暮らしているようですよ。
めでたしめでたし。
植物をこよなく愛する彼に紹介した一冊の本。
『Derek Jarman's garden』
映画監督でもあるデレク・ジャーマンの庭の写真集。
この本に出会ったのは、
私がまだ20歳そこそこの頃。
イギリスの田舎町ダンジェネス。
そこは原子力発電所が見える、
石ころばかりの荒廃した海辺の土地。
そこに、
『プロスペクトコテージ』と名付けた、
小さな小屋を構え、
草花とオブジェで小さな庭を独自で作り上げ行く過程が、
センスの良い写真と文章で綴られています。
もちろん、
園芸界だけではなく、
アート、建築方面でも、
注目されたという一冊。
ただ、
私には、
彼の綴る切ない文章が、
とても個人的なラブレターのようで、
胸にキュンキュンきたのを覚えているな。
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