私の住む街ブルックリンから、
マンハッタンまでは地下鉄で約15分。
途中、
ブルックリンブリッジの上を通るエクスプレスと、
海底トンネルを通るローカルとに別れ、
N、Q、D、Bといったエクスプレスに乗ると、
毎回、
ブルックリンブリッジからマンハッタンの風景を眺めることができる。
毎日の生活に追われ、
それが当たり前のことのようになっているのだけれど、
時々、
ふと、
ものすごく贅沢な光景なのだということを想い出す。
朝もやの中に浮かぶダウンタウンのビル群。
夕焼けを背景にしたエンパイア。
夜のネオン達。
3、4年前に公開された映画『Reign over me』。
ブルックリン生まれのアダム・サンドラー主演の映画で、
NYを舞台にした映画は数あれど、
映画館で、
この映画のオープニングシーンを見た時のこと。
真っ暗闇の部屋の中の大きなスクリーン一杯に
浮かび上がって来た風景に、
どうしてか分からないけれど、
涙が止まらなかった・・・。
graham nash のsimple manのBGMをバックに、
モジャモジャあたまと髭のアダムが、
電動付き二輪車に乗って、
マンハッタンの街を走り回る。
どこも見覚えのある道ばかりで、
THEマンハッタン的な華やかさは一切なくて、
本当のNYらしい生活臭いカンジのする風景。
映画自体にも、
ヴィレッジを中心としたダウンタウンが数多く登場する。
9.11で家族を失った男と、
彼の大学時代のルームメイトだった男が再会して、
友情を育む物語。
日本の邦題は『再会の街で』。
静かに流れるストーリーと、
New Yorkerらしい会話、
そして風景。
ヒットこそしなかったけれども、
個人的にはとても好きな映画・・・かな。
さて、
いざ、
マンハッタンへ。
行ってきます。
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