昔、綴った詩集の中にも書きましたが、
(こちらも近日中にアップ予定です。)
人の一生において、
私たちは様々な人と出会い、つながり・・・。
でもそれは、
糸くずに埋もれた針のように、
自分の針穴にスッと糸が通るような出逢いが、
一体、何度あるのでしょう。
今日一日、街や電車ですれ違った人々とも、
その瞬間に、そこにいなければ出逢わなかった訳で。
でも、
それは糸くずの中の糸と同じこと。
彼女がプリントメイキングのクラスにやって来たのは、
たぶん去年の9月?くらい。
最初は新しいクラスメイトとして当たり障りのない会話程度。
まず初めて彼女に興味を持ったのは、
彼女が永遠の憧れの国フランス、しかもパリ出身だったこと。
そんなささやかな始まり。
いつも、
虫に食われたようなセーターと、
履き古したチノパンというスタイル。
何気なく羽織ったショートコートの背中の部分に
一本のステッチラインが。
「マルジェラ好きなの?私も大好きなの。」
「いつも着てるカーディガン、そうよね。」
そんな会話から。
そして、
彼女の作りだす奇妙な世界に魅かれ、
彼女がこの学校に入るために制作したという、
大きなトランクに入ったゲームセット。。。
コルクや、刺繍、フェルト・・・。
それはもう、素晴らしすぎる世界!!
そして、気付きました。
下手とか上手いとかではなくて、
こうやって自分の好きな世界を追求してゆけばいいのだと。
自分らしさを、楽しく、100%注ぎ込めばいいのだと。
感動のあまり、
一方的に贈った私からのサンキューギフト。
布にプリントして、
中に綿を入れて。
名付けてスモークピロウ。
いつもクールな彼女が、
嬉しそうに何度も手にして、
「冗談でしょ?冗談でしょ?」って、
喜んでくれた姿が忘れられません。
そして、
当時、版画で靴を作っていた私に、
次のインスピレーションにって、
彼女のファーストシューズを貸してくれたり。
面白いのが、
ずっと偽装紙幣を刷り続けていた彼女。
ある日、突然、
「はい、これ。」って、
偽造$1で作ったブローチをくれて、
またある日、
「今度のは上手く出来たわ。」
と、ちょっとステップアップの$5。
只今、この$5で、あるものを製作中の私。
勝手にコラボです。
去年のクリスマスには、
お互いの作品を交換。
脳みそが刺繍です・・・(笑)
とにかく、
ずっと前に貸した『 Norweigian Wood』が、
返ってこなくとも、
人に一方通行の恋だと言われても・・・。
彼女との出逢いが私を変えたのは事実です。
この付かず離れずの関係が心地よい。
お互いに刺激し合い(お互いのつもり)、
贈りたいと思ったものを交換し合い。
Anyway, she is a crazy girl !!
なのです。
私のNYでのアートスクール生活を
一遍させたフランス女。
私の針穴に、
ぶっとい糸を突き刺したパリジェンヌ。
ZOE.
この夏は、彼女を訪ねにパリへ行く予定。
てか、行きたい予定。
「うちにステイしなさいよ。」
と、言ってくれたものの、
緊張して眠れやしない・・・。
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