Mar 8, 2009

Elle est une folle fille!!

昔、綴った詩集の中にも書きましたが、
(こちらも近日中にアップ予定です。)
人の一生において、
私たちは様々な人と出会い、つながり・・・。
でもそれは、
糸くずに埋もれた針のように、
自分の針穴にスッと糸が通るような出逢いが、
一体、何度あるのでしょう。
今日一日、街や電車ですれ違った人々とも、
その瞬間に、そこにいなければ出逢わなかった訳で。
でも、
それは糸くずの中の糸と同じこと。

彼女がプリントメイキングのクラスにやって来たのは、
たぶん去年の9月?くらい。
最初は新しいクラスメイトとして当たり障りのない会話程度。
まず初めて彼女に興味を持ったのは、
彼女が永遠の憧れの国フランス、しかもパリ出身だったこと。
そんなささやかな始まり。
いつも、
虫に食われたようなセーターと、
履き古したチノパンというスタイル。
何気なく羽織ったショートコートの背中の部分に
一本のステッチラインが。
「マルジェラ好きなの?私も大好きなの。」
「いつも着てるカーディガン、そうよね。」
そんな会話から。
そして、
彼女の作りだす奇妙な世界に魅かれ、
彼女がこの学校に入るために制作したという、
大きなトランクに入ったゲームセット。。。
コルクや、刺繍、フェルト・・・。
それはもう、素晴らしすぎる世界!!
そして、気付きました。
下手とか上手いとかではなくて、
こうやって自分の好きな世界を追求してゆけばいいのだと。
自分らしさを、楽しく、100%注ぎ込めばいいのだと。
感動のあまり、
一方的に贈った私からのサンキューギフト。
布にプリントして、
中に綿を入れて。
名付けてスモークピロウ。
いつもクールな彼女が、
嬉しそうに何度も手にして、
「冗談でしょ?冗談でしょ?」って、
喜んでくれた姿が忘れられません。
そして、
当時、版画で靴を作っていた私に、
次のインスピレーションにって、
彼女のファーストシューズを貸してくれたり。
面白いのが、
ずっと偽装紙幣を刷り続けていた彼女。
ある日、突然、
「はい、これ。」って、
偽造$1で作ったブローチをくれて、
またある日、
「今度のは上手く出来たわ。」
と、ちょっとステップアップの$5。
只今、この$5で、あるものを製作中の私。
勝手にコラボです。
去年のクリスマスには、
お互いの作品を交換。
脳みそが刺繍です・・・(笑)

とにかく、

ずっと前に貸した『 Norweigian Wood』が、
返ってこなくとも、
人に一方通行の恋だと言われても・・・。
彼女との出逢いが私を変えたのは事実です。
この付かず離れずの関係が心地よい。
お互いに刺激し合い(お互いのつもり)、
贈りたいと思ったものを交換し合い。
Anyway, she is a crazy girl !!
なのです。

私のNYでのアートスクール生活を
一遍させたフランス女。
私の針穴に、
ぶっとい糸を突き刺したパリジェンヌ。
ZOE.


この夏は、彼女を訪ねにパリへ行く予定。

てか、行きたい予定。
「うちにステイしなさいよ。」
と、言ってくれたものの、
緊張して眠れやしない・・・。

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