カメラから目を逸らすように、
伏し目がちに・・・。
照れたような、
ドギマギしたような、
何とも言えない表情。
少女なのか?大人の女性なのか?
初めて、
彼女のこの写真を見たとき、
私の中の憧れの外国の女の人の、
ぼんや〜りとしたイメージが、
「これだ!」とハッキリしたのを覚えています。
彼女の名前は、
jessica ogden。
私にとって、
彼女の生み出す洋服達を手に入れるということは、
大好きなアーティストが生み出す
芸術作品を手に入れることと同じでした。
5、6年前のシーズンに発表されたラインが特に好き。
その当時の彼女の作品は、
どれもアンティークやヴィンテージの
ファブリックやボタンを使用して、
ちょっと野暮ったい、
古ぼけたカンジの洋服達を生み出していました。
発色1つとっても、
どこか懐かしいような、
新しさゼロ的な、そんな独特な雰囲気のモノ達。
手編みのパッチワークニットベストや、
虫食いの跡を不器用に繕ったようなニット。
どこかヘンテコで、
でも暖かみのある。
ただ・・・、
悲しいことに、
彼女のこだわりが細部に渡れば渡るほど、
その作品の価値はどんどん上がり、
信じがたいお値段に・・・。
地方に住んでいた私は、
毎シーズンのセール時に、
何度もお店に足を運びながら、
最終値下げまで待ち(笑)、
ようやく手に入れた2点モノ。
薄いピンクの細コーデュロイに散りばめられた小花柄。
コートにもワンピースにもなります。
そして、
ジャガード織りのニットベスト。
配色がノスタルジー。
そして、
次のシーズン。
ブランドタグのデザインも変わってしまい、
今までの雰囲気とは変わりつつありましたが、
そんな中で、見つけたのがこれ。
スモック風ジャケット。
このシーズン以降は、
なかなかお店で見かけることも少なくなり、
他ブランドとのコラボ活動も目立ち・・・。
ちょっと寂しいですが、
以上3点は、私の数少ないジェシカ・コレクション。
そして、
なんと、
ここNYで起こったミラクル。
いつも行きつけの古着屋さんで見つけた、
同シーズンのコーデュロイエプロンドレス。
確か$15くらいでした・・・。
状態も良く、見つけた時は涙が出そうに。
このコーデュロイドレスは、
大きくあいた穴の後ろから青い布で、
(もちろん)手縫いでチクチクと当て布がされていて、
お洗濯をすればするほど、
その布の青がベージュコーデュロイに滲むという作品。
当時、
確かドゥーズエムクラスかどこかで見かけたことがあったのですが、
あまりにも高価なお値段過ぎて、
手も足も出ませんでした。
が、
ここで奇跡の再会です。
最近は、
A.P.Cとコラボしている『MADRAS』ラインを、
ちらりとチェックするくらいですが、
当時の彼女の作品達は衝撃的でした。
出番は少ないですが、
今でも大切な宝物達なのです。
そう。
Jessica本人は(たぶん?)ロンドン在住ですが、
Brooklynに住むJessicaは、
家の近所に住んでいるはず!?
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