Nov 3, 2011

moss girl...

まだNYに雪が降る前のおはなし。
本当につかの間の秋晴れの日曜日。
最近、
terrauriumsに夢中の親友が、
苔の採取に行こう!
と提案。
ということで、
行って参りました。
ご近所、秋のプロスペクトパークへ。
スコップ片手に、
青青とした元気な苔を探しに、
森へ森へ・・・。
こういうことでもないと、
この公園をこんなに堪能できないかもな。
terrauriumsとは、
ガラスの容器で、
植物を飼育するという園芸の一種。
彼の行きつけのお店はココ。
 生きのいい苔群を見つけた様子。
最早、私は、
森ガールじゃなくて、
苔ガール。
「パークスロープから、
ブッシュウィックへお引っ越しだね〜。」
ってさ。
 帰りがけに、
お池でホッと一息。
海を渡る前の白鳥たち。
もうすぐ長旅ですね。
オスの白鳥が、
威嚇するときの、
羽の所作が、
それはそれはとても美しくて、
その中に頭を突っ込んで、
ブ〜ッてしたくなるっ!
『ニルスのふしぎな冒険』を想い出すなあ。
あ、
あれは白鳥じゃなくて雁だったっけ?
 ブッシュウィックへ引っ越した苔達は、
こうして楽しげに暮らしているようですよ。
めでたしめでたし。
植物をこよなく愛する彼に紹介した一冊の本。
『Derek Jarman's garden』
映画監督でもあるデレク・ジャーマンの庭の写真集。
この本に出会ったのは、
私がまだ20歳そこそこの頃。
イギリスの田舎町ダンジェネス。
そこは原子力発電所が見える、
石ころばかりの荒廃した海辺の土地。
 そこに、
『プロスペクトコテージ』と名付けた、
小さな小屋を構え、
草花とオブジェで小さな庭を独自で作り上げ行く過程が、
センスの良い写真と文章で綴られています。
もちろん、
園芸界だけではなく、
アート、建築方面でも、
注目されたという一冊。
ただ、
私には、
彼の綴る切ない文章が、
とても個人的なラブレターのようで、
胸にキュンキュンきたのを覚えているな。

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