Sep 11, 2010

Rive gauche & Rive droite...

夏の終わりのコニーアイランド。
それはとても、
寂しくて、汚れてて。
30分も保たずと・・・退散。
ギラギラした太陽の下の、
みんなの残した残骸と気配、そして記憶。
NYの夏は、
一切の残暑を残さず、
足早に過ぎ去っていった。

さて、
つい先日読み終わった作品ついて。
『左岸』と『右岸』。
『左岸』は江國香織。
『右岸』は辻仁成。
『冷静と情熱の間』再び。
両方ともオモシロかったけれど、
特に『左岸』はものすごく良くて。
私は彼女の描く女性というものに、
とても強く魅かれ憧れる、と再確認。
『流しの下の骨』、『落下する夕方』、
『思いわずらうことなく愉しく生きよ』などなど。
中でも、
この『左岸』の主人公で茉莉には、
読んでる間中ドキドキしっぱなしで。
茉莉と九という2人の男女の人生。
そして、途中で舞台はパリへ。
なんか、かぶれたお洒落パリなカンジじゃなくて、
リアルな現実感のあるパリでの生活。
それでもやっぱり、
高名な絵描きのモデルとなるために、
パリで生活するってのは、
夢物語のようだけど、
そこでの、茉莉の心の葛藤とか、
癒される悲しみとか、
そういうものが描かれていて。
去年訪れたパリの風景が、
鮮明に浮かび、
最近では、
何かをしてる途中にふと、
「ああ〜。パリに行きたい。」って、
思うことが度々。
な〜んか、
一度訪れた人々の心を、
ここまで奪うあの街の魅力ってなんなんだろう。
決して結びつくことのない2人。
でも、結局、
人生の最後に気付けば、
ふと隣にいる人。
運命とか縁とか、
そういうものって、
やっぱり信じるべきことなんだな。
茉莉のように、
自分の心に正直にしか生きられない女性。
憧れます。

今日は、
長袖Tシャツに薄手のニットを着て出かけたら、
途中で肌寒くなってきたので、
ストールを巻いた。
長い長い季節にもうすぐ突入の予感。

ps
23歳?の子が作ったとは思えない、
よく知らないけど懐かしい。
なんとなく中2の頃を想い出すわぁ。。。
この曲

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